素領域日記 2010/12/7(火)

皆様、明けましておめでとうございます。
とうとう素領域は彼の国で時節の感覚までおかしくなったかとお思いの読者諸姉諸兄に解説しよう。
今日7日はイスラム暦の元旦なのである。よって祝日でもある。
ということで、我々の中での通称「青山通り」に福袋のようなものでも売っていないかと淡い「期待」を胸に(しても無駄なことは分かっているものの)昼飯ついでに出かけた。
経験則どおり、福袋的なものなど無かった。というか、普段と何も変わらなかった…
しかしがっかりはしなかった。何故なら前日に地元の同僚から、こちらではイスラム暦の新年はあまり重要視されない、結局西暦に合わせるんだと聞いていたからだ。
アルジェリアでは数年前に週末を「木・金」から「金・土」に変える法律が施行されたという。これも少しでも西側経済との結びつきを容易にするためのようである。
金曜はイスラムではキリスト教の日曜に相当するのでさすがに休日のままにしたが、土曜を週末とすることで、西側企業が少しでも本国と連携して活動し易くなるよう配慮したのかもしれない。だとしたら、現大統領の経済への姿勢を示すものである。
今日は帰りにカフェで同僚の友人グループとばったり会った。中に、こちらで働く仏人と結婚している日本女性もいた。この間まで我々と同じ会社(の別事務所)で仕事をしていたという。世間は狭い。。ここアルジェには数週間前に引越て来たばかりという。
こちらで同僚以外の日本女性と会うのは珍しいわけだが、先日も実は会う機会があった。
先週3日に仏大使館でMarché de Noël(クリスマス・マーケット)が開催された。
結構こちらの日本企業(商社系、NECコマツ等)の人間も夫婦同伴あるいは子供連れで来ていた。
仏大使館内は意外とアルジェリアらしかった…つまり洗練さの欠けらもないということだ。
売られていたのは地元で作られたハチミツやチーズ、あるいは地元のアーティストによる作品、服装品で、こちらはそれぞれなかなかのものだった。別になにも買わなかったけれども。ただし、vin chaud(ホットワイン)は飲んだ。

写真は雹(ひょう)が降る中(写真では分かりませんが…こちらで雹に出くわすのは早くも2回目です)、根性を見せるサンタさん。雹が降ろうと、土砂降りだろうと、子供たちにプレゼントを配っていた。その精神に胸が熱くなった。

なお、大使館内の撮影は禁止である。