何の因果か福島市で軽く被曝しつつ年を越そうとしている。 石巻で加工されたびん長マグロを肴にワインを呑みつつ、読者諸氏にはよい年を迎えられるよう切に希う。

ここ数ヶ月、結構音楽への欲求が10年以上ぶりに深化した形で戻って来ているこの感覚が嬉しい。いつの日か音楽理論を勉強したい。

先日の24日、クリスマス・イヴ、日もすっかり暮れた頃に私は東京近郊のkomuma氏の自宅の周りをウロウロしていた。その自宅が見つからないからだ。私は誰かに通報されないか心配だった。私の身なりはアルジェのカスバでは同類と思われ身を守ってくれたが、日…

午前中、東京近郊の友人夫妻宅でMさんによる手作りケーキ。生きててよかった。

結局先週は忙しさのため、なんとなく行きたいと考えていた映画『PRIPYAT』（邦題：プリピャチ；ニコラウス・ゲイハルター監督、1999年）を観ることは叶わなかった。この映画はオーストリア（ラリアじゃなく）で制作された映画らしく、「チェルノブイリ原発事…

私はきな粉が好きだ。今も『昔の味 きなこ棒』（ゆかり堂製菓）を1本半も食べてしまい、すっかり満足な気分だ。どうして私はきな粉が好きなんだろうか。正月の餅も昔から私はきな粉だ。よくきな粉の無いアルジェリアに居られたなぁと今にして思う。 というこ…

自炊した八丁味噌煮込みうどんを食べ過ぎた夜。 そして今日も徹夜に突入。。

夕方過ぎ、第0回に引き続き、今回は渋谷のカフェ「RAIZ」にて第1回『ビブリオ・カフェ』を開催することができた。『ビブリオ・カフェ』とは参加者各自が1冊（〜3冊）人に紹介したい本を持参してその本について（何でもいいから）語ることで気晴らしをしても…

カスバもどうやら端っこの方まで来てしまったようだ。先の道は少し開けていて、住宅密度もこれまで歩いて来た付近より低そうだ。そんなカスバの終わりかけの処で壮麗な建築物に出会った。 これはメデルサ（イスラムの宗教学校）と呼ばれているらしいものだ。…

「アルジェのカスバ」の中のメインストリートと思われる通りを我々は歩いていた。そこは活気に満ちていた。通りの両脇には露店が並び、その灯が狭い通りを覆い始めた夕闇と交わり、喧騒を背景音に幻想的な雰囲気を醸し出す。 中年以上の男性で溢れた「喫茶店…

夕刻、二人の名状しがたい男が新宿西口に集った。各々のかばんの中に月刊『群像』の11月号を忍ばせながら。。komuma氏と私である。 きっかけはkomuma氏から凡そ2週間前に届いた一通のメールだった。「群像に掲載の高橋源一郎「恋する原発」を読みましたか？…

RCD本部前を通り過ぎた我々はそのまま散歩を続け、中央郵便局前まで到達した。 （これは↑散歩の日の3日前に撮影） 金曜はレストランがほとんど開いていないが、近くのHôtel Albert 1er（ホテル・アルベール1世）内のレストランなら金曜でも夜7時くらいからや…

原発の煙突、元い、キリスト教会を後にしディドゥッシュ・ムラドゥ通りの緩い坂道を中心街方面へとさらに下っていくと、途中現地ニュースで見覚えのあった政党名を掲げた建物を発見↓ アルジェリアの野党の一つ、RCD（Rassemblement pour la Culture et la Dé…

日本で原発が爆発する一週間ほど前、私はアルジェ市内で謎の構造物を激写していた↓ これは別に原発の煙突ではない。カトリックの教会である。Cathédrale du Sacré-Cœur（聖心大聖堂）と呼ばれているらしく、アルジェの中心街を通るディドゥッシュ・ムラドゥ…

8月中旬、夜のモンプリエ駅前（Gare de Montpellier Saint-Roch）。 この駅を正面にさらに手前まで後ずさると、左手に改装工事中のhôtel particulier（かつて貴族や富裕層が使用していた邸宅）がある。その館が何に生まれ変わるかを示す看板に驚いた。 『「…

備忘録：ヅィリエット（dziriettes）---アルジェリア菓子の一つ。

9月20日〜25日まで福島県福島市に行ってきた。親戚の家々で頼まれていた用事を済ますためだ。 前回4月末に行った時は福島駅前ではマスクをしている人を多く見かけたが、今回は誰もマスクをしていなかった。放射線量率は依然として地区によって1.0〜3.0μSv/h…

福島の原発事故が起こって以降、科学哲学者の山本義隆氏はこの問題についてどう思っているのだろうかと気になっていた。なぜなら山本氏の初期の大学受験生向け著作『物理入門』（駿台文庫、1987年）と3.11以前の科学史関係としては最後の書き下ろしとなった…

昨日、長谷川和彦監督『太陽を盗んだ男』（東宝、1979年）のDVDが蔦屋から届いたので観た。先日パリで入手した新手の日本関連仏語無料情報誌「ZOOM JAPON」（OVNIと同じ版元）2011年9月号に載っていた長谷川氏のインタビューを読んで作品の存在を知って以来…

7月下旬、モンプリエから電車で2駅、20分ほどで着く港町セットゥ（又はセート；Sète；古くはCette）に行ってみた。ここは作家であり詩人でもあるポール・ヴァレリー（Paul Valéry）の生地として知られており、その名を冠した美術館もある。 しかしセットゥは…

カタール航空に乗ってみた。パリ発ドーハ＆関空経由成田行き。長い.. 飛行ルートを観る限り、イラク上空を通過していたのは気のせいだろうか…地上10kmでは問題無いということか。 30分ほど遅れてシャルル・ドゥ・ゴール空港を出発した機体はその分だけ遅くド…

仏南西部ラングドック（Languedoc）地方の中心都市モンペリエ（Montpellier；地元ではむしろモンプリエと発音）に到着して早一週間が経つ。 ここは12、3世紀には大学医学部が設立されるなど、中世以来の文教都市であり、又、活気ある商業の都市でもある。地…

夜、マレーシアの首都、クアラルンプールに着く。凡そ23年ぶりになると思う。といっても今回は経由するだけである。 クアラルンプール空港はすっかり現代的に様変わりしたと思う。ゲート付近の天井はまるでParisのCDG空港のようだった。写真は確か空港到着後…

昨年の6月は何をしていたかと思い、アルジェリアで撮った写真を振り返ると、お菓子の写真が目に付いた。 この手の平サイズの小さなお菓子はマグレブ地域の伝統菓子だそうで、アルジェが地元の同僚達はこれをマクルット（Makrout）と呼んでいて、嬉しそうに口…

先週土曜日、大家さん宅に送別の挨拶も兼ねて招かれる。そこで荻須高徳（おぎす たかのり）という20世紀にParisで活躍した画家のことを初めて知る。私の大家さんは歴史的経緯から荻須の原画を所有していたのだ。驚く。 その絵は観た瞬間はユトリロ（Maurice …

先日、東京国立近代美術館で開催中の『パウル・クレー おわらないアトリエ』展に行くことになる。パウル・クレー（Paul Klee）は名前は聞いたことがあったものの、その作品を意識して観たことはなかった。そういえばこの展覧会のことはみすず書房の「イベン…

先日、初めて鮫洲に行く。ここが昔からよく聞かされたあの「鮫洲」か！と思う。正面から観た建物は案外小さい気がした。そしてボロい。昭和の時代から変わっていないに違いない。。ただ数年後には建替えが完了して新しくなってしまうということだから、行っ…

先週まで野暮用で3週間ほど静岡市清水区に居た。清水特産の生の桜海老を初めて食べた。これは美味かった。富士山をあのくらい近くで見るのは久しぶりかあるいは初めてかもしれない。思いがけず綺麗だった。なるほど。 思いがけなかったのがもう一つ、結構静…

ある方に東電株の保有者が如何に日本財界の大物企業ばかりかという指摘を受ける。脱原発、その方向や良し、しかしその実現は容易くは無いぞというメッセージだったのだと思う。とりあえず東電のIR情報サイトをチェックしてみたら、以下のような東電の大株主…

朝、友人夫妻宅で起きる。 前日の晩、デモから酔ったまま一緒に参加した友人と夫妻宅に流れ込み、小出裕章京都大学助教の物真似をデモ仲間と披露している内に私の終電の時間は過ぎていた。それ故どさくさに紛れてそのまま一泊してしまったのだ。。 夫妻宅で…