素領域日記 2010/1/29(金)

夜10時、諸般の事情により映画『AVATARアバター)』(J. Cameron監督、2009年)を3D鑑賞。
タダ券を持っていたので3D代の300円のみ払う。
K博士も同行。
こりゃすごい。
これからのエンターテイメント系映画はしばらく3Dが主流となっていくだろうと思わせるものがあった。
ただ基本的に私は戦闘シーンがある映像は嫌いだ。
だからこの映画も諸般の事情とタダ券が無かったら見なかっただろう。
しかし結果的には見れてよかったと思う。
このSF映画アメリカのアホそうな観客にウケる作りには当然なっているけれども、それだけでは終わっていない。
色々と考えさせられるテーマや要素が横たわってもいる。
それらは22世紀の異星を舞台にあたかも科学的にあり得そうなリアルさで、しかも3Dで描かれる。
観客はその場に本当に立ち会っているかのような錯覚に陥る中、心の準備もないまま現代の倫理や常識を破る世界を次々と見せられる。私が鑑賞途中にえも言われぬ気分の悪さを感じた所以かもしれない。
ちなみに劇中の幾つかの設定、シーンは『風の谷のナウシカ』(宮崎駿作、原作1982年〜1994年、映画版1984年)からパクった(よくいえば「着想を得た」)としか思えないと付言しておこう。