素領域日記 2009/7/1(水)

平日に毎日ある方から頂いている日経朝刊の『交遊抄』という欄に、この新聞には場違いな懐かしい名前が取り上げられていた。
数理物理学者の保江邦夫先生だ。
結局一度もお目にかかったことはないが、保江先生著、高橋康監修『量子場脳理論入門』をN博士とK博士と共にゼミで輪読したことはなかなか強烈な体験だった。
このゼミの結果わかったことは、保江先生がこの本で著した理論はまだ非常にラフなスケッチの段階にあるということだ。
これを実証レベルまで持っていくにはさらに幾つもの険しい山を乗り越えていく必要がある。
ただ、ヒトの意識や記憶の機構を物理学的に説明する理論のプロトタイプの1つを提供したことは確かだ。
保江先生は先陣をきってけもの道をなんとか人が通れるように切り開いて行くタイプの学者だ。
思えば4年前の夏、広島から四国へ行く途中、不意に岡山の保江先生の研究所↓

を訪れたものの、先生は出張中↓でお会いできなかったことは残念なことだった。

一応、事務の人から直通電話番号はもらったが。。
お目にかかれていれば私はもしかしたら女子大の大学院に居候なんてこともあったのかもしれない。。。