素領域日記 2009/12/12(土)

怒涛の2週間がようやく終わる。
朝の定時は9時のはずだがいつの間に8時が常態化してしまった。。
いい加減にして欲しいものだ。
今日は久しぶりに映画を観る。
といってもわずか6分弱のCGアニメショートフィルムだ。しかもYoutubeで。
しかし製作者自身がUpしているわけだからよいだろう。
Lucas Martell制作『Pigeon: Impossible(ピジョン・インポッシブル)』(2009年)。
舞台はワシントンD.C.。CIAの若手エージェントと鳥のハトが「核のボタン」搭載のアタッシュ・ケースとベーグルパンを巡って織り成すまさにimpossibleな大騒動だ。

モントリオール映画祭他、各地のショートフィルム部門で受賞多数のこのフィルム、割り切って単純なコメディとして観ることもできるし、その壮絶なオチから作者の意図について思いを巡らせてみるのも興味深いかもしれない。
私個人としては"bird of piece"「平和の象徴」であるはずのハトが自らの食欲に固執して他人の食物に与ろうとしたために、意図せずにとはいえ散々「世界の平和」を「妨害」した末にあのようなことになってしまうことは、昔よんだ受験漢文のオチ(何らかの人生訓で終わる)を彷彿とさせるし、作者Lucasのシニカルな、あるいは虚心坦懐な世界観を見出せないこともない。
まぁそもそもCIAのにいさんの「ボタン」の杜撰な管理が責められるべきだが。。