素領域日記 2009/7/23(木)

立花隆著『小林・益川理論の証明』(朝日新聞出版)を少々読む。
近年の立花氏の著作の中では、凡念な取材に基づいているだけあって、読む価値がある。
ただ基になった連載が掲載誌廃刊に伴い強制終了となった影響を単行本化に当たってそのまま引きずっているのは少々残念だ。
まだ体力がある頃の立花氏だったなら廃刊後の取材ノートもまとめてより完成度の高い本に仕上げたことだろう。
致し方ない。氏の辞書に「仕事を絞る」という言葉はないのだから。。
何はともあれ、最近の氏の仕事には彼が直接目を通したであろうアンケートに私が2007年5月6日にリクエストしたテーマが、この本を含め、取り上げられており良かったと思う。